学術情報:栄養素の解説

ハーブ類

アーティチョーク

キク科チョウセンアザミ属の植物で、和名はチョウセンアザミ。使用部分は葉と蕾です。

蕾はイタリア料理やフランス料理の食材としても知られています。

ヒトでの臨床試験で、高脂血症(→1-①)、消化不良(→2-①)、過敏性腸症候群(→3-①)に対する有効性が示されており、ドイツでは消化不良に対して治療目的での使用が承認されています。また、カリウムを豊富に含むため、利尿作用も期待されます。

通常食品に含まれる量を摂取する場合や、経口摂取で適切な量を治療に使用する場合、おそらく安全と思われますが、妊娠中・授乳中の安全性については充分なデータがないため、摂取は避けた方がよいでしょう。また、キク科植物にアレルギーのある人、胆管閉鎖症および胆石の人は禁忌です。


ホワイトウィロー

ヤナギ科ヤナギ属の植物で、和名はセイヨウシロヤナギ。使用部分は樹皮です。

古くから鎮痛薬として利用されていた歴史があります。有効成分は樹皮に含まれるサリシンで、解熱・鎮痛・消炎剤としてよく知られている「アスピリン」は、サリシンの分解物から作られています。

ヒトでの臨床試験で、腰痛(→1-①)、変形性関節症の疼痛(→2-①)に対する有効性が示されています。

サリチル酸に対して感受性のある場合や、アレルギー体質の場合は摂取を控えてください。妊娠中の安全性については充分なデータがないため、摂取は避けた方がよいでしょう。授乳中に関しては、セイヨウシロヤナギに含まれるサリチル酸塩が母乳に移行し、乳児へ影響を及ぼす恐れがありますので、摂取を控えてください。


チェストツリー

クマツヅラ科ハマゴウ属の植物で、和名はセイヨウニンジンボク。使用部分は果実です。

挽いた種子が修道院で香辛料として使用されたことから俗称のひとつ「モンクス・ペパー」の名がつきました。古くから女性生殖系疾患の治療に伝統的に用いられています。

ヒトでの臨床試験で、月経前症候群(PMS)(→1-①)、月経前不快気分障害(PMDD)(→2-①)に対する有効性が示されており、ドイツでは医薬品として月経前症候群(PMS)に用いられています。

適切に用いれば経口摂取でおそらく安全と思われますが、妊娠中・授乳中の摂取では危険性が指摘されていますので、摂取を控えてください。また、ドーパミンに影響を与える薬や、女性ホルモンに作用する薬との併用には注意が必要です。


アマニ

アマ科アマ属の植物である亜麻の種子のこと。アマニは油分30-40%を含み、その50%前後はα-リノレン酸です。種子から得た油をアマニ油と呼びます。

アマニは便秘に対しておそらく有効であるといわれ、ドイツでは、慢性の便秘、緩下剤誘発性結腸障害、過敏性腸症候群、腸炎、憩室炎に対する使用が承認されています。

食品に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全と思われます。妊娠中の経口摂取は危険性が示唆されており、また授乳中については充分なデータがないため、摂取は避けた方がよいでしょう。


ボレイジ

ムラサキ科ボラゴ属の植物で、和名はルリジシャ。種子油にはγリノレン酸が多く含まれています。

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